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新薬開発品の傾向

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製薬メーカーにとって、開発プロジェクトをどの程度有しているかは、今後の事業成長を占う部分で大変重要な要素です。
個々の製薬企業の開発状況は日本製薬工業協会HP等で確認出来るので、ここでは現在開発中の製品がどの薬効に集中しているか、どのプロセスに滞在しているかに焦点を当て、データをまとめてみました。

開発品目薬効別ランキング(2013年11月現在)

プロセス P1 P2 P3 申請 合計 シェア
合計 6 244 274 93 617 100.0%
腫瘍用薬 3 71 61 14 149 24.1%
中枢神経系用薬 1 24 41 9 75 12.2%
その他 20 26 7 53 8.6%
循環器官用薬 15 27 6 48 7.8%
消化器官用薬 14 23 7 44 7.1%
生物学的製剤 16 22 5 43 7.0%
その他の代謝性医薬品 14 13 12 39 6.3%
呼吸器官用薬 10 10 5 25 4.1%
血液・体液用薬 10 10 3 23 3.7%
感覚器官用薬 11 8 3 22 3.6%
その他の治療を主目的としない医薬品 8 7 7 22 3.6%
泌尿生殖器官及び肛門用薬 11 3 3 17 2.8%
外皮用薬 8 6 2 16 2.6%
末梢神経系用薬 4 6 3 13 2.1%
アレルギー用薬 1 4 3 2 10 1.6%
化学療法剤 4 2 6 1.0%
ホルモン剤(抗ホルモン剤を含む。) 4 1 5 0.8%
抗生物質製剤 1 1 2 4 0.6%
放射性医薬品 2 1 3 0.5%
体外診断用医薬品 0 0.0%
ビタミン剤 0 0.0%
滋養強壮薬 0 0.0%
漢方製剤 0 0.0%
診断用薬(体外診断用医薬品を除く。) 0 0.0%
人工透析用薬 0 0.0%
公衆衛生用薬 0 0.0%

※日本製薬工業協会加盟企業のデータより抽出

「腫瘍用薬」が全体の25%近くを占め、Ph1~Ph3までバランスよく進行している事から、「がん」に関わる製品が今後の新薬の要である事が見て取れます。
以下「中枢神経」その他」「循環器」の製品が続いています。
具体的には「肺高血圧症」「パーキンソン病」「てんかん」「多発性硬化症」といった疾患を対象としたものが目立ちます。
また「生物学的製剤」もリウマチ、クローン病から感覚系疾患(眼科等)、皮膚領域など、多様な疾患に適応出来ることから近年開発が活発化しており、承認間近なものも多く見られます。

上記の何れも、患者さんのQOL改善の実現のために発売が待たれる製品ばかりですが、企業のマーケティング戦略や事業企画等でさらに内容が変化していく事も予想されます。
企業の強みや、開発プロセス、その企業での自身のキャリアの立ち位置など、ご一緒に検証しながら転職市場を勝ち抜いていきましょう。

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