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ジェネリック医薬品業界の動向

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ジェネリック市場

現在、日本の医薬品市場は薬価ベースで約9兆3,000億円となっています。
ジェネリック医薬品の占める割合は金額ベースで約10.5%、数量ベースで約25.8%。
政府は2012年度までに数量ベースで30%以上を目指しておりました。
2013年現在約26%と遅れながらも、着実に伸長し続けています。
また、2013年4月に策定した「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」に基づき、2018年度までに数量シェア60%を目標とし、さらなる促進に取り組む姿勢を示しています。

ジェネリック企業トレンド

現在日本のジェネリック医薬品市場では日系ジェネリックメーカー、日系先発品メーカーのジェネリック事業、外資系ジェネリックメーカー、外資系先発品メーカーのジェネリック事業、調剤薬局などが存在します。
日系ジェネリックメーカーの日医工、沢井製薬、東和薬品などは古くから日本市場を牽引しています。
日系先発メーカーでは田辺三菱、キョーリン、第一三共、外資系先発メーカではファイザーなどが注力を始めています。
外資系ジェネリックメーカーのテバ製薬、サンド、マイラン製薬などは日本に拠点を構え、市場成長を伺いながら提携や買収などの機会を探りながら成長をはかろうとするなど今後もジェネリック市場には注目です。
また調剤薬局では日本調剤が「日本ジェネリック」など自らジェネリックメーカーとなりジェネリックへの不安解消に努め処方につなげるビジネスモデルとして展開しています。

売上上位5社のMR人数及びMR一人あたり生産性

順位 企業名 売上高 1MRあたりの生産性 MR数
1 日医工株式会社 939億円 3.4億円 280
2 沢井製薬株式会社 805億円 1.8億円 438
3 テバ製薬株式会社 640億円 2.0億円 328
4 東和薬品株式会社 552億円 1.0億円 597
5 日本ケミファ株式会社 319億円 1.2億円 260

※日本ジェネリック製薬協会加盟企業

ジェネリック医薬品への注目度

今後拡大すると予測されるジェネリック市場では、高血圧症、肺高血圧症治療剤、抗癌剤、CSF製剤、認知症治療剤、免疫抑制剤などです。
高血圧症ではARBの「ディオバン」、「ブロプレス」のジェネリックが発売されると一気に拡大すると予測されています。
抗癌剤では「ハーセプチン」、「リツキサン」などのバイオシミラー、CSF製剤では「グラン」、「ノイトロジン」のバイオシミラーなどが注目されています。
認知症では既に発売済の「アリセプト」のジェネリックが今後も拡大していく予測です。
免疫抑制剤では「レミケード」のバイオシミラーが発売されるとバイオシミラー市場の本格化が予測されることから、今後もジェネリック医薬品への注目が高まる一方です。

ジェネリック医薬品の転職動向

MR活動の現場においては、過去には先発医薬品のMRは病院中心、開業医・ジェネリック医薬品のMRは開業医中心とそれぞれの市場に合わせた活動が求められてきました。
現在では、大学病院を始めとしてDPCを導入している施設が増え、ジェネリック医薬品のMRの活動内容は価格交渉から情報提供へと変化してきています。
ジェネリック医薬品のMRも薬剤部から医局までをしっかりとおさえた活動をしていかなくてはならず、「ジェネリックは低価格」というだけではスムーズな導入が難しくなっています。
このような活動の変化の中で、転職市場においても変化が起きています。
現在ではジェネリック医薬品のMRにも病院をマネージメントする力が求められており、実際に病院担当経験豊富なMRの方が採用されるケースが増えています。

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