新薬開発品の傾向

製薬メーカーにとって、開発プロジェクトをどの程度有しているかは、今後の事業成長を占う部分で大変重要な要素です。
個々の製薬企業の開発状況は日本製薬工業協会HP等で確認出来るので、ここでは現在開発中の製品がどの薬効に集中しているか、どのプロセスに滞在しているかに焦点を当て、データをまとめてみました。

■開発品目薬効別ランキング(2012年1月現在)

プロセス
Ph1
Ph2
Ph3
申請
合計
シェア
合計
99
176
221
87
583
100.0%
腫瘍用薬
57
34
58
16
165
28.3%
その他の代謝性医薬品
15
25
34
16
90
15.4%
中枢神経系用薬
7
28
30
13
78
13.4%
循環器官用薬
3
24
21
4
52
8.9%
生物学的製剤
5
15
16
7
43
7.4%
感覚器官用薬
1
8
11
3
23
3.9%
呼吸器官用薬
3
7
8
4
22
3.8%
消化器官用薬
1
7
11
2
21
3.6%
抗生物質製剤
4
4
2
11
21
3.6%
その他、ワクチン等
0
5
7
6
18
3.1%
泌尿器生殖器官及び肛門用薬
1
5
3
0
9
1.5%
化学療法剤
0
1
7
1
9
1.5%
アレルギー用薬
1
5
1
1
8
1.4%
血液・体液用薬
0
3
3
0
6
1.0%
ホルモン剤(抗ホルモン剤を除く)
0
2
2
1
5
0.9%
人口透析用薬
0
0
3
1
4
0.7%
外皮用薬
1
2
1
0
4
0.7%
診断用薬(体外診断用を除く)
0
0
3
0
3
0.5%
アルカロイド系麻薬(天然麻薬)
0
1
0
1
2
0.3%
末梢神経系用薬
0
0
0
0
0
0.0%
放射性医薬品
0
0
0
0
0
0.0%
ビタミン剤
0
0
0
0
0
0.0%
体外診断用医薬品
0
0
0
0
0
0.0%
滋養強壮薬
0
0
0
0
0
0.0%
公衆衛生用薬
0
0
0
0
0
0.0%
漢方製剤
0
0
0
0
0
0.0%

※日本製薬工業協会加盟企業のデータより抽出

データを見ると、「腫瘍用薬」が全体の30%近くを占め、Ph1~Ph3までバランスよく進行している事から、「がん」に関わる製品が今後の新薬の要である事が見て取れます。

その後に「その他代謝性」「中枢神経」の製品が続いています。具体的には「糖尿病」「パーキンソン病」「アルツハイマー認知症」「てんかん」「大うつ」といった疾患を対象としたものが目立ちます。

「生物学的製剤」も癌やリウマチ、クローン病など、多様な疾患に適応出来ることから近年開発が活発化しております。

上記の何れも、患者さんのQOL改善の実現のために発売が待たれる製品ばかりですが、企業のマーケティング戦略や事業企画等でさらに内容が変化していく事も予想されます。
企業の強みや、開発プロセス、その企業での自身のキャリアの立ち位置など、ご一緒に検証しながら転職市場を勝ち抜いていきましょう。

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